24ヶ月点検のご依頼を頂きました。
Mk1の111Sってほんとは珍しいんですがここの元受様からは結構な割合で111Sがいらっしゃいます。
ヘッダータンクひびひびですね。
割れちゃう前に交換をお勧め致します。
まぁ、ブーツ類はダメなことが多いですね。
トーロッドエンドのブーツはカチカチになってしまうので純正はダメダメです。
タイロッドエンドブーツは古くはなさそうですが見事に切れてます。何かあったのかと。
タイベル廻りもそんなに酷くなさそうなので油脂類交換で今回は済みそうかなと。
と、思ったのですが・・・。
クーラント交換してブンブンブリッピングしてたらタンクに油が・・・。
報告すると約85000km、ヘッドはぐったことないみたいでした。すげ~
ヘッドガスケット交換することに。
ヘッドカバーはぐってみましたが、なんと綺麗なこと。
オイル管理しっかりしている証拠ですね。
ヘッドもまぁいいかんじです。
ライナーも綺麗でした。品番見えるぐらいです。
クーラントの管理もしっかりなされていた証拠です。
入庫時にタペットの音が少し大きいとの事でしたので、今回交換致します。
この車両はハイドラリックタペットです。
ちょっと表面むしれていますかね。
とりあえず、ばらして各部チェックしていきます。
ちょーっと当り幅広いですがビンビンまわすエンジンにするわけでもないので今回はすり合わせ程度に。
燃焼室はそれなりですかね。
とりあえず綺麗にしておきます。
用意して頂いた油タペです。
結構長期在庫っぽい雰囲気満々で心配なのですが・・・。
エアーがいつまでも抜けないダメタペットもたまにあるので。
VVCユニットもとても状態良い感じでした。
オイル管理ってのはとても大事ですね。
酷い物だと前後のVVCユニットを連結しているシャフトがねじれているので1,2気筒と3,4気筒のバルタイがずれます。
VVCユニット組むときのマークのずれでたいてい分かるのですが、このヘッドはばっちりマークあってますよ。
エキゾースト側のカムプーリーです。
ダンパーラバーが仕込まれているのですが経年劣化で割れてきてます。
このまま酷くなるとラバーが剥がれてベルトに噛み込み2,3コマバルタイずれちゃう事故を何件か見たことがあります。
ただ、数年前から廃盤になっているので程度の良い中古を探してもらい交換しました。
もろもろを交換し、緊張のエンジン始動です。
どうか、まともなたぺっとでありますように・・・。
ダメなやつはほんとにダメなので。
オイルアップを入念にしてエンジンに火を入れます。
が、エキゾーストの3番辺りに破滅的な音を奏でるタペットがいますねぇ・・・。
はずれかぁ~、と思いましたが、気長に油温上げてブリッピングの繰り返しです。
電動ファン5,6回回ったところでタペット音が少し良くなってきたのでいけるかもと試運転に。
下道、高速と走りまあまあなタペット音になりました。
理想の音はシャワシャワなんですが、もうしばらく乗れば良い音になると思います。
オイル、クーラント管理しっかりしている車両はエンジンのダメージ少ないし、整備していて気持ちが良いものです。
ちゃんとかわいがってもらってる感が感じられますね。