LOTUS Mk1 111S
- KAMTechs 中村
- 2016年12月22日
- 読了時間: 3分

LOTUS復活大作戦第二段の御依頼です。
とっても綺麗な緑エリーゼです。
だいぶ眠っていたご様子なので復活させます。エンジンは結構手が入っているとのことでした。
まずはダメだしをしていきます。

うぅ~・・・
エンジンチューニングしてからぜんぜん走らずに眠りについたようですがアンダーパネルが色々と物語っております。


結構駄々漏れですね。
漏れすぎてどこから漏れているか特定に悩みます。
恐らくカムシール、カムキャリア、フィッティングってところでしょうか。

タイミングベルトのカバーをはぐって点検です。
オイルっ気プラスアルミ粉で大変なことになっております。
カムプーリーがバーニャになってます。
よくカバーは熱で変形しちゃうので擦れて削っちゃってるみたいです。

ブヘッと吹いちゃってますね。エンジンマウントです。

足廻りです。
今のところがたはありませんでした。
ただ、グリスはかなり出ちゃってるようなので、元気に走り出しちゃうとあっという間にハブがたでると思います。

何か怪しい染みがあります。

燃料ポンプの方から漏れてるみたいです。
塗料が溶けちゃってますよ。
あらかたダメだしをさせて頂きました。
さて、手直ししていきます。


まずはカムプーリーを外すので外す前にバルタイをチェックしておきます。
構造上ダイアルゲージを目視しながらクランク回せないのでファイバースコープでカムのダイヤルを見ます。
今のご時勢3000円位でファイバースコープ的なもの買えちゃうんですね。凄い凄い。
測定の結果まぁまぁ安全方面に振ったバルタイってのが分かりました。



バルタイも分かったのでばらしていきます。
やはりバーニャ削れてましたね。
特にVVCはカバー固定しているボルト少ないので反っちゃう可能性高いので。
カムシールは交換。プラスの皿ねじでとまっちゃってるのでボルトも交換。
カムカバーはヒートガンで焙ってから形を整えます。

カムカバーのガスケットです。
裏表逆じゃん。がっかり整備です。英語読めないんか。

カムキャリアを外しました。
オイル管理はなかなか良いようでした。
液ガスがしょぼいのを使っていたので綺麗にしてちゃんとした液ガスで組みなおしました。


ぐっちゃぐっただった配線や切りっぱなしの配線。
あまりにもひどくオーナー様が可哀想に思えたのでをまとめました。
ECUの場所は決まっちゃってるので根本的な手直しは出来ませんがあまりにも汚い配線だったので少しはましかと思われます。

エンジンステディーアームです。
市販のものなのですが溶接が甘くクラックが入っています。溶接し直しです。

キャッチタンクの配管も見直しました。
あまりにもふざけた配管していたもので・・・。
もっとかっこいいパイピングが作れればよいのですが。結局定番のホースになりました。
とりあえず今回は手直しの嵐でした。
まだまだ手直ししたいところですが今回はこのあたりで。
手がけた方はかつてレース業界で仕事をしていたとかなんだとか。
なんだかねぇ。
汚い工場では綺麗な仕事は出来ないと思っております。個人的に。