エリパーなんかで売っている18K用のメタルガスケット(MLS)。
5枚プラス1枚という肉厚なものです。
まんま使うと圧縮が0.6下がるのでごっそりヘッド面研しないと同じ圧縮になりません。
ここまで削られたヘッドは純正サイズのガスケットに戻すには燃料や点火を弄ってやらないとやばいことになります。
なのでMLS使っちゃうと次のヘッドガスケットはMLS以外の選択肢がありません。
面研を何度かやってノーマルガスケットではどうにもならなくなったヘッドの最後っ屁にはいいと思いますが、明らかにそうでもないエンジンにごりごりヘッド削ってMLS組まれている車両を結構見かけます。
MLSの評判は皆さまご存知かと思いますが、正直良くありません。
以前、MLSが使われていた車両がガスケット抜けしたので数年前にどんなもんかと試しに買ってみたPAYENのMLSを組みました。
組み上がり後、エンジン掛ける前にクーラントの圧検したらブロックの外にクーラントが滲んできたことがありました。
しょうがないのでまたエリパーでPAYENのMLSを発注。
仕様が変わっていました。
見る人が見たらわかるかと。
やっぱ、クレームが多かったんだと思います。
このガスケットだと漏れは起きませんでした。
ただ、はっきりいって信頼性は低いと思います。
以前のモデルのMLSでも、現行のMLSでも大丈夫なエンジンもあればダメなエンジンもあります。
エンジンの個体差によっていけるやつといけないやつがあるってことです。
いけるやつはサーキット走っても大丈夫だし、ダメなやつはエンジン掛ける前にすでにダメ…
ブロック側の状態によって様々です。
圧入タイプのライナーを入れブロック面研すれば問題なくなるかと思いますが結構な費用がかかります。
どうしてもブロック側を弄らずMLSにしたいってんならその辺りを踏まえてもらって神頼みをしてから挑んでいただければと思います。
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